正しく楽しくコンタクト T部長のeyeトーク
カラコンのお話
カラーコンタクトレンズは眼に悪い。と、昨今学会や新聞など各方面から散々叩かれています。一部の"おしゃれ用カラコン"の中には日本の品質基準を満たしていないものがあることも事実ですが、カラーコンタクトレンズは本当に眼に悪いのでしょうか?
一般的には、カラーコンタクトレンズが眼に悪いという理由として以下のものを挙げているようです。
- 酸素透過性が通常のレンズよりも低い。だから長時間装用すべきではない
- 通常のレンズに比べて汚れやすい
- 毒性物質が溶け出しているものがある、という報告がある
チバビジョンから発売されているカラーコンタクトレンズは、当然ながらすべて高度管理医療機器としての承認を取得しています。そのなかには環状着色(いわゆるカラーコンタクトレンズ)とティント(薄いブルーのような透明な着色)の両方の製品があります。もしも一般に信じられているように、ティントよりカラーコンタクトレンズの酸素透過率が低いということであれば、これらを実測してみれば明らかな違いが出るはずです。
しかし、結論からいうと、ふたつの製品の酸素透過性に差はありませんでした。それでは学会などで先生達が言っていることは嘘なのか、というとそういうことでもありません。
ある種のカラーコンタクトレンズは、着色部位がレンズの表面に露出しているため、その部分だけレンズが滑らかではありません。これはレンズを触ってみるとよくわかります。滑らかではない、と同時にこの部分は涙の乗りが悪くなるために、レンズが汚れやすい傾向にあります。そしてこの汚れはレンズ全体に広がっていきますが、レンズに汚れが沈着すると含水率が低下していきます。シリコーンハイドロゲル以外のソフトレンズの場合、酸素透過性は素材の含水率で決まりますから、このように汚れてしまったレンズを長時間装用することによって、角膜浮腫などの低酸素症状が発現するために「カラーコンタクトレンズは酸素透過性が悪い」と判断されるわけです。
現在改良された最も新しいカラーコンタクトレンズ「フレッシュルックデイリーズ」は、レンズ表面に着色部位が露出しない構造のため、装用感、汚れの付きやすさ、ともにティントのレンズと変わりありません。さらに、一日使い捨てレンズであるため、汚れが蓄積することもありません。
安全であると言われているものであっても使用方法によっては危険があります。高度管理医療機器のコンタクトレンズは様々な試験を実施して全てクリアし、安全性は確認されています。一方、カラーコンタクトレンズは安易に使用される傾向があることは否定できません。製品とそのリスクを処方医の先生方や消費者の方にもっとよくご理解いただくことで、この製品は悪いと頭から決めつけずに、注意すべきこと、してはいけないことなどがより明確になるのではないかと考えています。
次回は、「毒性物質に関して」書きたいと思います。





